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今月の言葉「弥陀の浄土へ導かれ 蓮のうてなに招かれて」

「弥陀の浄土へ導かれ 蓮のうてなに招かれて」(「浅間山噴火大和讃」より)

群馬県北西部と長野県にまたがる浅間山は、1783年(天明3)の4月から断続的に噴火活動を続け、旧暦7月8日(新暦8月5日)、ついに大噴火を起こしました。死者1500名以上という有史以来最大の噴火でした。

とくに嬬恋村の鎌原(旧鎌原村)は土石なだれによって、人口570人中死者477人という甚大な被害を受けました。「浅間山噴火大和讃」(滝沢対吉原作・鎌原司郎補正)は、その災害を後世へ語り継ぐために明治初年に作られたといわれています。今月の言葉はその和讃の一節です。

「弥陀の浄土に導かれ 蓮のうてなに招かれて」

(阿弥陀さまのお力によって極楽浄土へ導かれ、蓮台に招かれて、みほとけと同じように乗せていただけて・・・)

※念仏を称えれば阿弥陀さまの本願力によって、極楽浄土に蓮の花(蓮台)が開き、乗ることができるという浄土信仰の教えに基づく

大切な家族を亡くして悲しみに暮れながらも、「阿弥陀さまのお浄土へ必ず救われる」ことを願い、力強く生き抜いた人々の様子が伝わってきます。

間もなく噴火から240年の節目を迎えます。自然の驚異を知り、決して災害を風化させず、後世の人々へ正しく伝えていきたいものです。

※国道沿いの掲示板の言葉について解説しています

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