今月の言葉「春風 そよそよ思いのままに・・・」

今月の言葉「春風 そよそよ 思いのままに 只々歩め 聖者の道を」

のどかで柔らかく吹く春風を感じる季節となりました。今月のことばは「風」について取り上げました。

お釈迦さまは次のようにおっしゃっています。

「非難と賞賛に心を動かさず、音声に驚かない獅子のように、網にとらえられない風のように・・・(中略)・・・他人に導かれることなく、他人を導く人、―諸々の賢者は、かれを〈聖者〉であると知る。」 

―「スッタニパータ」(『ブッダのことば』中村元訳)―

自然の風は人工的につくる扇風機と違って、風向きや強弱をコントロールすることはできません。ましてやその風を網で捕まえようとしてもできるはずがありません。風は自分の進むべき方向に、進みたい速度で吹いています。風は何かに邪魔されることなく、寄り道するこもなく、「こうだ!」と決めた道を歩んでいると言えます。私たちもその風と同じように、苦しみを生み出す執着の心を捨て、他人に導かれることなく、人を導く〈聖者〉となるべく歩まなければなりません。

大空を吹く春風のごとくあれ(長谷川櫂『初雁』)

広々とした青い空を吹き抜け、草花や木の実を育む春風。その春風のように、人には優しく、自分には厳しく、志をもって前に進んでいきましょう。