今月の言葉「他力の信 いたらなさを知って おかげさまを知る」

お釈迦様は、「この世はたくさんの思い通りにならないものに満ちている」とお説きになりました。たとえば生老病死(四苦)をとっても、人はだれもが年老いて、病んでいき、死んでゆく。どうすることもできないのであり、それにとらわれすぎていては苦しみが増すばかりだというのです。

すべてのことを自分の思い通りにしようとは考えず、

「自分にはできないこともある」

と気を楽にして暮らしていきたいものです。

先ずは自分のいたらなさ、愚かさを知ることです。自分の計らいではどうしようもないことを、私たち人間よりもずーっと大きな仏菩薩の力にお預けすることを「他力」といいます。

「他力」にすがるなんて弱虫だなって感じる人が居るかもしれませんが、「他力」を信じることはおかげさまの心を知ることであり、仏菩薩のような優しい目をすべての人々へ差し向けられる強い心が備わるのです。

お念仏のみ教えでは「他力を信じる」とは阿弥陀さまの力(本願力)を信じることを意味します。阿弥陀さまのみ名を称えて、日々いかされていることに感謝しつつ、充実した日々を過ごしたいものです。

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