今月の言葉「賀正　迷いの闇を滅す」

新年明けましておめでとうございます。皆々様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

阿弥陀さまは次のように誓われています。

「開彼智慧眼　滅此昏盲闇」

人々の智慧の眼（まなこ）を開いて、視界を遮る迷いの闇を滅し

（『仏説観無量寿経』四誓偈）

月を覆う雲と同じように私たちの心を覆う煩悩。行き先もわからない闇の中で苦しむ私たち。阿弥陀さまは煩悩の雲を払って闇を滅し、まるで月がありありと明るく見えるのと同じように、私たちを覚りの道へ導こうとお誓いになりました。

昔から先人たちは人間の想像をはるかに超えた存在として、神仏に祈りを捧げることを大切にしてきました。目には見えない敵であるコロナウイルス感染症への恐怖と不安の渦中にいる私たち。今こそ神仏に身も心も委ねてみる時なのではないでしょうか。