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今月の言葉「たけのこニョッキ 煩悩の根は断ち切り難し」

昨日、今が旬のたけのこをいただきました。この時期、タラの芽やコシアブラ、こごみやワラビ・・・、大自然の恵みをありがたく頂戴することができます。都会暮らしでは味わえない、まさに田舎暮らしの特権ともいえるでえしょう。

さて、この時期になると顔を出すたけのこ。そのたけのこを全部掘ってもまた翌年にはニョッキニョキと顔を出します。管理できるうちはいいですが、ほうっておくと立ち入ることも困難な竹藪になってしまいます。地中にはびこる根があるから、そう簡単に退治することはできません。

美味しいたけのこですから次々と出てきてもうれしいことなのですが、これが食べ物ではなく「煩悩」という自分を苦しめる心のはたらき(貪りや怒り、愚かさ)だとしたら、喜んではいられません。人間ならだれもが持っているという「煩悩」は、そう簡単には滅することはできません。まるで私たちの体内には、たけのこの根っこのように煩悩の根っこがあるようなものです。

自分の内面に苦しみの根っこが存在している、つまり、たけのこのようにニョッキニョキと煩悩が顔を出す、そんな凡夫であることを自覚することから仏の救いを求める心が生まれてくるように思います。

(今月の掲示板の言葉について解説しています)

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